第46回　函館記念　G�V

第46回　函館記念　G�V

新スタンドにこの夏一番の歓声が響き渡る！「第46回 農林水産省賞典 函館記念」
新スタンドがグランドオープンしたばかりの函館競馬場において、もっとも歴史の古い重賞がこの函館記念。もともと、北海道シリーズの前半戦を代表する名物レースとして親しまれていたが、2006年からは『サマー2000シリーズ』の第２戦に指定され、さらに注目度がアップ。今年も、ハンデキャップ競走らしいスリリングな熱戦が期待できそうだ。今回は札幌競馬場で開催された2009年を含む、過去10年の結果を中心に、レースの傾向を分析してみよう。

【7月19日更新記事】

データー分析

「距離延長組」が中心！
過去10年の３着以内馬30頭中、８割以上にあたる25頭は、前走で「2000ｍ未満」のレースに出走していた。また、前走が「2000ｍ未満」だった馬の３着内率は、前走が「2000ｍ以上」だった馬の３着内率を大きく上回っている。前走で今回よりも短い距離のレースに出走していた馬、いわゆる「距離延長組」が中心のレースと言えそうだ。
特に、2005年以降の５年間はこの傾向が強く、前走で「2000ｍ以上」のレースに出走していた馬のうち、函館記念で３着以内に入ったのは、2005年３着のウイングランツ（前走2500ｍ）だけである。札幌競馬場で開催された昨年も、前走で「2000ｍ以上」のレースに出走していた馬の最高着順は７着だった。今年も、まずは「距離延長組」に注目すべきだろう。
前走が「重賞」だった馬は割り引き！？
過去10年の３着以内馬30頭中、８割近くにあたる23頭は、前走で「重賞以外」のレースに出走していた。一方、前走が「重賞」だった馬は、好走した馬の数が少ないだけでなく、好走率の面でも前走が「重賞以外」だった馬を下回っている。強力なメンバーが揃う「重賞」を経由してきた馬よりも、前走で「オープン特別」や「条件クラス」のレースに出走していた馬の方が優勢だ。
2005年以降の５年間はさらにこの傾向が顕著で、連対馬10頭はすべて前走で「重賞以外」のレースに出走していた。前走で「重賞」に出走していた馬のうち、函館記念で３着以内に入ったのは、2005年３着のウイングランツ（前走・目黒記念）と2007年３着のサクラメガワンダー（前走・安田記念）だけ。札幌競馬場で開催された昨年も、前走が「重賞」だった馬の最高着順は７着だった。近年は、前走で「重賞以外」のレースに出走していた馬の安定ぶりが際立っていると言えるだろう。
前走から「中３週以内」の馬が好成績！
前走との間隔別成績を調べてみると、過去10年の３着以内馬30頭中、８割にあたる24 頭は、前走から「中３週以内」の間隔で出走していた。また、前走から「中３週以内」だった馬の好走率は、「中４週以上」だった馬の好走率を上回っている。
なお、単勝オッズが10倍以上だった馬に限定して同様の調査を行ったところ、前走から「中４週以上」だった馬は28頭出走したが、１頭も３着以内に入っておらず、「中３週以内」だった馬の方が３着以内馬14頭をすべて占めるという結果になった。特に前評判が低い馬を比較する際は、余裕のある臨戦過程で参戦してきた馬よりも、前走から「中３週以内」の馬に注目したい。

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